スペイン産のハードリカー、リキュール、その他酒類

アニスが原料の蒸留酒 「チンチョン」

11世紀、アルフォンソ6世とシド家がトレドを征服した後、カスティーリャ人が銃眼のある壁で囲まれた丘に定住し、チンチョンの町が誕生しました。アラブ人とキリスト教徒のコミュニティが共存する中で、後者はイスラム教徒から蒸留技術を学び始め、チンチョンの住民の間でこの技術が定着しました。この地域の乾燥した気候と特別な地形により、17世紀末にはチンチョンにぶどう畑が広く普及しました。収穫後の寒い冬の時期に、搾りかすを蒸留してブランデーをを生産するようになりました。そして、アニス粒を加えて再蒸留した、アグアルディエンテ・デ・チンチョンの生産が始まりました。
19世紀には、その名声はスペインの国境を越えることになり、その製品とその製造方法が認められ、欧州共同体評議会はチンチョンにアニスの生産地指定を与えました。
チンチョンは100% 天然素材で作られます。
アニス・チンチョンの生産工程は古くて手間がかかり、最初から最後まで細心の注意が払われています。
蒸留用の蒸留器は、最終留出物に望ましくない臭いや風味が追加されるのを防ぐ不活性材料である電解銅で作られています。原料はアルコール、水、アニス粒で構成されています。蒸留により、蒸留プロセスで使用される唯一の香味素材であるアニス粒からアルコールとエッセンシャルオイルが分離されます。その結果、心地よく突き抜けた風味を持つお酒が生まれ、国の内外で何世紀にもわたって高く評価されています。

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